フランキンセンス精油購入時の注意点 9社のフランキンセンス精油比較



先日はラベンダー精油の品質について調べてみましたが、フランキンセンス精油もちょっと怪しい・・・と思ったので、今回はフランキンセンス精油を比較してみたいと思います。



フランキンセンスとは

 

フランキンセンス(乳香)は、カンラン科ボスウェリア属の樹木から採れる固形の樹脂で、別名オリバナムとも呼ばれています。


ボスウェリア属の樹木は、中東(イエメン、オマーンなど)、アフリカ(ソマリア、エチオピア、ケニアなど)、アジア(インド、中国など)に分布しています。


フランキンセンスは、イエス・キリストの誕生の際に、東方の三賢人によって黄金やミルラと共に捧げられた贈り物として伝えられています。


古くから、瞑想や宗教儀式の際に神への捧げ物として神殿で焚かれ、珍重されてきました。




フランキンセンスの種類

 

フランキンセンスにはいろいろな種類がありますが、主要な3種をご紹介します。


サクラ種 

学名:Boswellia sacra(ボスウェリア・サクラ)

産地:イエメン、オマーンなど

特徴:最も上質な香りとされる高級品

α-ピネン(約68%)、サビネン(約3%)、α-ツジェン(約0.6%)etc..


カルテリイ種 

学名:Boswellia carterii(ボスウェリア・カルテリイ)

産地:ソマリア、エチオピア、ケニアなど

特徴:最も一般的なフランキンセンス

α-ピネン(約40%)、リモネン(約15%)、サビネン(約5%)、α-ツジェン(約8%)etc..


セラータ種

学名:Boswellia serrata(ボスウェリア・セラータ)

産地:インド、中国など

特徴:中東やアフリカのフランキンセンスと区別するため「インド乳香」と呼ばれる

α-ツジェン(約70%)、α-ピネン(約5%)、サビネン(約6%)、リモネン(約2%)etc..




一部の専門家の間では、サクラ種とカルテリイ種は、同種の植物だという意見もあるようです。


3種とも含まれる成分はほとんど同じなのですが、サクラ種・カルテリイ種は針葉樹を連想させる爽やかな香りを作るα-ピネン、セラータ種はスパイシーな香りを作るα-ツジェンが主要成分です。


サクラ種・カルテリイ種は、甘くフルーティー香りと少しスパイシーなウッディー系の香りが合わさった感じです。

セラータ種は、スパイシーでスッキリとした香りです。


サクラ種・カルテリイ種の方が、森林浴をしているような、呼吸が楽になり心身がリラックスする感じがします。




最もポピュラーなフランキンセンスは?

 

多くの精油メーカーが、最もポピュラーと言われるカルテリイ種(Boswellia carterii)を採用していますが、安価なフランキンセンス精油の産地を調べてみると、ほとんどがセラータ種(Boswellia serrata)でした。


安価なフランキンセンス精油を購入した方達が、レビュー欄に「香りが違う」と戸惑いの書き込みをしていました。


アロマテラピー講師やアロマセラピストは、フランキンセンスと言えばカルテリイ種の香りを思い浮かべるはずですが、安価な精油しか使ったことがない方は、セラータ種がポピュラーなフランキンセンスの香りだと思っているかもしれないですね・・・。


そこで、私が持っているフランキンセンス精油の学名と産地を調べてみることに。

また、安価なフランキンセンス精油も一部購入し、比較してみました。


今回も、日本のメーカー名は伏せておきますね・・・。


 



① Farfalla:ファファラ(スイス)


商品名:フランキンセンス・アラビアBIO野生

学名:Boswellia carterii

産地:ソマリア

価格:5ml 2310円




商品名:フランキンセンス・インドBIO野生

学名:Boswellia serrata

産地:インド

価格:5ml 1870円




ファファラは、アラビアとインドの2種類のフランキンセンス精油があります。



 



PRIMAVERA:プリマヴェーラ(ドイツ)


商品名:フランキンセンス・アラビア

学名:Boswellia carterii

産地:ソマリア

価格:5ml 2970円




商品名:フランキンセンス・インド

学名:Boswellia serrata

産地:インド

価格:5ml 2750円



インドの方は持っていませんが、プリマヴェーラもアラビアとインドの2種類のフランキンセンス精油があります。


 



③ Neal's Yard Remedies:ニールズヤード レメディーズ(イギリス)


商品名:フランキンセンス

学名:Boswellia sacra

産地:オマーン

価格:5ml 5280円




ニーズルヤードは、以前はケニア産、ソマリア産のフランキンセンスを扱っていましたが、2018年からオマーン産のフランキンセンスを採用しています。

プロジェクト・フランキンセンス ニールズヤード レメディーズ



 



④ FLORIHANA:フロリハナ(フランス)


商品名:フランキンセンス・オーガニック

学名:Boswellia carterii

産地:ソマリア

価格:5.81ml 2310円




 



⑤ Quinessence:クインエッセンス(イギリス)


商品名:フランキンセンス

学名:Boswellia carterii

産地:ソマリア

価格:10ml 4180円




 


⑥ PRANAROM:プラナロム(ベルギー)


商品名:フランキンセンス

学名:Boswellia carterii

産地:ソマリア

価格:5ml 3403円




 


⑦ A社(日本)


AEAJ表示基準適合認定精油です。


商品名:フランキンセンス

学名:Boswellia carterii

産地:インド・ソマリア

価格:10ml 600円以下



産地がインドなのか、ソマリアなのかわかりません。

香りがすごく薄いです。

フルーティーな香りがしないので、インドのような気がします。



 


⑧ B社(日本)


AEAJ表示基準適合認定精油です。


商品名:フランキンセンス

学名:Boswellia sacra

産地:オマーン

価格:5ml 600円以下



最高級のサクラ種がこのお値段でびっくりしました。

香りは、すごく臭い・・・。発酵したような匂いがしました・・・。



 


⑨ C社(日本)


AEAJ表示基準適合認定精油です。

こちらの精油は購入していません。ラベンダー精油を比較した際のB社と同じブランドです。


商品名:フランキンセンス

学名:Boswellia carterii

産地:インド・ソマリア

価格:5ml 1200円以下



商品ページには「学名:Boswellia carterii 産地:インド・ソマリア」と記載がありますが、成分分析表のリンクを開くと「学名:Boswellia serrata 産地:インド」となっており、とても怪しいので購入しませんでした・・・。



 

ニールズヤードのフランキンセンス精油は、高級なオマーン産を使用しているので、やはり香りの質が違います。

深く呼吸ができるようになります。ヨガや瞑想時には一番向いているかもしれません。


ファファラ、プリマヴェーラ、フロリハナ、クインエッセンス、プラナロムはソマリア産で産地が同じですが、どれも香りが少し違うので面白いです。


他の安価なフランキンセンス精油も香りを試してみたい気持ちがありましたが、お金がもったいないのでやめました・・・。


ラベンダー精油と同じく、AEAJ表示基準適合認定精油であっても、品質は微妙・・・なものがあります。


安価なフランキンセンス精油は、プロが使っているフランキンセンス精油と比べると香りが全然違いますし、学名や産地もあやふやなので、これらの精油が「天然100%精油」として堂々と販売されているのが本当にショックですね・・・。


フランキンセンス精油をご購入の際は、「学名」「産地」に注意してお選びくださいね。


複数のメーカーのフランキンセンス精油を試してみると良いですよ。





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ルミエール・クルール

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/健康管理士一般指導員/ハンドメイド作家

​アロマテラピーのこと、ハンドメイドのことなど、日々のことを綴っています。

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