「その精油、本物ですか?」精油の偽和(成分の偽装)について


その精油、本物ですか?精油の偽和(成分の偽装)


偽和(ぎわ)とは?

 

「偽和(ぎわ)」とは、精油を安く大量に供給することを目的に、100%天然の精油に、安価な精油や合成香料を加えて水増しする偽装行為のことです。


偽和精油は、専門家でも騙されるくらい巧妙に作られ、それなりの香りがするので、簡単には見破れません。

日本では、精油は「雑貨」の扱いになり、精油に不純物が混ざっていても取り締まる規則がなく、検査費用に数十万円かかるため、偽和を立証することが難しく、日本は高い精油が売れず、安くしないと売れないため、精油の偽和が横行しているようです。


ローズは偽和が行われることが多いことで有名で、ローズの共通成分を持つゼラニウムやパルマローザが混ざっている場合があります。


ラベンダーも偽和が多い精油の一つで、ラバンディンという安価な精油を混ぜたり、合成のリナロール、酢酸リナリルを添加するなど合成香料が加えられている場合が多いようです。


ラバンディンは、真正ラベンダーとスパイクラベンダーの自然交雑種で、一般的に栽培されている品種です。


ラベンダーの香りはリラックス効果がありますが、ラバンディンは、成分にカンファーを含むため、香りが強く、シャープな感じで、気分をリフレッシュさせてくれる香りです。


効果が真逆な精油を加えられてしまうと正しい効果が得られないですし、さらに合成香料など不純物が混ざっていると、心身に悪影響を与えてしまう可能性もありますね。




上質なラベンダー精油の基準

 

上質なラベンダーを定めるフランス政府の認証制度では、カンファーは0.5%以下と定められていて、上質な香りのものほどカンファー含有率が低いそうです。

真正ラベンダーとして販売されている精油の分析表を確認し、カンファーの含有率が高ければ、偽和精油の可能性も?


真正ラベンダー精油は、酢酸リナリル、リナロールが主要成分で、ラバンジュロール、酢酸ラバンジュリル(ラバンディル)、シス-β-オシメン、トランス-β-オシメンなどを含んでいます。


酢酸リナリルとリナロールは、天然または合成のものを添加して含有率を調整している可能性がありますが、酢酸ラバンジュリルは、天然のラベンダー精油に含まれる成分で、合成で作るのは高価なため、偽和精油には含まれていないようです。


成分分析表が閲覧可能なメーカーさんの場合は、このようにして偽和精油を見分けることができる場合もあるかもしれません。


試しに、ネットで5ml 500円ほどで販売されている真正ラベンダーの成分分析表を見てみたら、酢酸リナリルとリナロールは基準値ですが、ラバンジュロール、酢酸ラバンジュリルの記載なし、1,8-シネオールの含有率が高く、カンファーが1.5%含まれていました。

偽和精油だと思われます。


この商品の場合は、成分分析表が閲覧可能だったため、偽和を見抜くことができましたが、成分分析表が偽装されている場合もありますので、「成分分析表を公開しているから偽和がない」とは言い切れないのです・・・。


成分分析表が公開されていなくても、高品質な精油を製造するメーカーさんがたくさんありますので、成分分析表の有無では判断できないのが難しいところですね・・・。


あと、AEAJ表示基準適合認定精油という文言は、AEAJが品質を認めているという意味ではないので、お気をつけくださいね。


上記のブランドも認定を受け、登録リストに含まれています。



偽和精油を見極めるポイント

 

偽和を見極めるポイントとして、確実に言えるのは、一般的な価格と比べて極端に安いものはおかしいです。

また、極端に高いものもおかしいと思います。

ラベンダーですと、5ml 1,200円〜2,000円くらいが相場でしょうか。

質の良い精油の香りは、瞬時に脳に届き、心身に働きかけ、何かしらの変化は起こるはずです。


本物を使った時のその感覚を体が覚えていれば、偽和精油を使った時に、違和感を感じると思います。


安い精油を見てしまうと、「こんな小さな瓶で1,500円もするなんて、結構高いな・・・」と思われるかもしれません。


精油は、心の美容液です。


品質の良い精油は、心身への働きかけ方が違います。

安いものは、やっぱりそれなりなのです・・・。


キレイを保つには、日頃のスキンケアが重要なのと同じで、日常にアロマテラピーを取り入れ、日頃から心身のケアを行うと、メンタルが安定したり、アンチエイジングにもつながります。

商品ページに「天然100%」って書いてあるし、まさか成分が偽装されてるなんて、思いもしませんよね。


精油を輸入している業者さんが、改めて日本でしっかり成分分析を行なってくれていれば良いのですが。


新規参入の業者さんは、偽和についての知識がなく、本物と信じ切って調べていない場合もあるようです。


偽和精油をうっかり買ってしまわぬよう、くれぐれもお気をつけください。


lumiere_logo.jpg

ルミエール・クルール

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/健康管理士一般指導員/ハンドメイド作家

​アロマテラピーのこと、ハンドメイドのことなど、日々のことを綴っています。

よく読まれる記事

プロフィール

CATEGORY

最新記事